平均金利が約4%低い

 銀行のカードローンや消費者金融といった他の金融機関の場合、少額融資の貸出金利は法定上限金利となる18%近くに設定されている場合が多い。LINEポケットマネーの平均金利は、消費者金融大手3社と比較して約4%低い。少しだけ借りたいが、高い金利を払いたくないと考える人がLINEポケットマネーには集まっていると考えられる。

 信用スコアを活用したビジネスでは、ヤフーも将来的なサービス提供を視野に入れて19年6月に参入表明したが、実質的に何も始めないまま今年6月末にサービス終了を発表した。

 背景には、個人の属性や様々なネットサービスの利用動向から個人の信用度を測る信用スコアに対し懸念を持つ人が多いからだといわれている。

 LINEスコアもこの問題については慎重になっており、スコア算出に当たってはLINE上の通話やメッセージの内容などは一切考慮していない。

 ヤフーの撤退により、信用スコアを活用した個人向け融資の主要プレーヤーはLINEポケットマネーと、みずほ銀行とソフトバンクが出資したJ.Score(ジェイスコア)に絞られた。LINEが経営統合を予定しているZホールディングスはソフトバンクグループ傘下だけに、広い意味では同グループ内での争いとなる。従来型の金融機関が取り込めなかった顧客層や少額融資の需要をどこまで呼び寄せられるかが焦点になりそうだ。

日経ビジネス2020年8月3日号 17ページより目次

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