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米ウーバー・テクノロジーズが宅配サービスのライバルを約2800億円で買収すると発表した。料理宅配サービスのシェア拡大だけでなく、生鮮食品や日用品などを扱うための布石でもある。「草の根」の物流網とデータを武器に、地場の小売店などと共存する道を探る戦略だ。

ウーバーとポストメイツは競合から同じグループに(写真= Bloomberg/Getty Images)

 米ウーバー・テクノロジーズは7月6日、自社の料理宅配サービス「ウーバーイーツ」と競合する米ポストメイツを買収すると発表した。買収額は26億5000万ドル(約2800億円)。ウーバーは「アプリのブランドは残すが、配信プラットフォームなどは統合する」としており、年間2億ドル以上のシナジーを見込む。

 飲食店から自宅に料理を届ける宅配サービスは、新型コロナウイルスの感染拡大により各国で市場が急拡大している。ウーバーは5月に同業の米グラブハブの買収に乗り出したが、最終的にオランダの同業大手が買収で合意するなど再編が活発になっている。

 米調査会社セカンドメジャーによると、5月時点での料理宅配市場のシェアは米ドアダッシュが首位で44%、ウーバーとグラブハブが23%、ポストメイツが8%と続く。規制当局による承認を得て買収が実現すれば、ウーバー陣営は首位との差を詰める。