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国がふるさと納税の新制度から大阪府泉佐野市を外し、最高裁までもつれた争いは、市側の逆転勝訴となった。ただ、判決には豪華返礼品と派手なPRで突出した額の寄付を集めた市の姿勢を非難する補足意見も付いた。泉佐野市がなりふり構わず寄付集めに走った背景には、関西国際空港を巡って市が国に募らせた不信感がある。

泉佐野市は関空(奥)の玄関口に当たる(写真=アフロ)

 ほかの市町村を出し抜き、国にケンカを売るように見えた近年の泉佐野市の振る舞い。返礼品競争を抑えようとする総務相通知を無視し、2019年6月からの新制度で返礼品に規制がかかることが分かると「閉店セール」と銘打って募集を加速した。18年度は全国の寄付総額の1割弱の約498億円を集め、指定除外は違法だとして提訴に至った。

 なぜここまでのめり込んだのか。背景に沖合に浮かぶ関西国際空港がたどった紆余曲折(うよきょくせつ)がある。