大戸屋ホールディングス(HD)は6月25日、都内で株主総会を開いた。19%を保有する筆頭株主のコロワイドが、買収を視野に取締役会の刷新を目指した株主提案は否決された。多くの個人株主が大戸屋を支持したが、これで決着ではない。下馬評を覆した個人株主にも思惑がある。

コロワイド案は否決、大戸屋HD側の人事案を可決した。左は窪田大戸屋HD社長

 「大戸屋の取り組みに理解をいただいたのだと思う」。株主総会を終え、会見に臨んだ大戸屋HDの窪田健一社長は胸をなで下ろした。株主総会に出席した個人株主からも「コロワイドの掲げるセントラルキッチンでは大戸屋の良さが失われる」(神奈川県40代男性)、「キャベツの新鮮さなど店内調理の良さ、大戸屋らしさを維持してほしい」(都内40代女性)という声が聞かれた。

 会場の質疑応答でも「株を10年以上保有している。応援する」などと古参株主が声を上げた。こうしたファン株主の存在が大戸屋HDに勝利をもたらす一因となったのは間違いないだろう。

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