旅行業界は新型コロナウイルスで最も影響を受けた分野の一つ。足元では、旅館やホテルの予約はまだ低調だ。そんな中でも今夏の特徴が見えてきた。人との距離を遠くとることと、近場を選ぶことだ。国内旅行に伴う消費は約20兆円。少しずつ回復するとしても、業界の風景は今までと違ったものになる。

他人との接触が限られるコテージは需要がある場所の一つ(写真=PIXTA)

 「今年は口に出すのも嫌になるくらい厳しい」。旅行代理店大手の日本旅行は、国内旅行の7月の予約件数(6月中旬時点)が前年同月の1割の水準しかなく、8月も2割どまり。担当者は「本来なら書き入れ時だが……」と嘆く。

 観光庁によると、主な旅行会社による国内旅行の取扱高は、4月で前年の1割を切る142億円。日本旅行の数字から、国内需要のベクトルはやや上向いていると推測されるが、全体の弱さに変わりはない。

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