タイのTPP加盟が難航しそうだ。加盟申請を前に、国内で反対機運がにわかに強まっている。政権与党内ではTPPに積極的だった派閥が追われ、保守派を代表する人物が党首の座に就いた。新型コロナウイルス危機で人々がリスクを許容できなくなった影響が、政治・経済で表面化しつつある。

タイが12カ国目のTPP加盟国となる道のりは不透明に(写真=上:AP/アフロ)

 「TPP(環太平洋経済連携協定)はタイの農業を苦境にさらす」「得をするのは金持ちばかりだ」──。4月以降、SNS(交流サイト)でタイのTPP加盟を懸念する声が急速に高まった。政府は今夏の加盟申請を目標に閣議決定する準備を進めていたが、反対機運の高まりを受けて4月と5月の2度にわたり決定先送りを迫られた。

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