新型コロナウイルスで大打撃を受けた外食で、日本マクドナルドホールディングスの販売が突出している。2015年末から続く既存店の前年実績超えは3月で途切れたものの4月には復調し、5月は2桁増となった。デリバリーやドライブスルーがコロナ下で受け入れられ、駐車場で商品を手渡す新サービスでも攻勢をかけている。

外出自粛期間の4、5月、日本マクドナルドはいくつもの3密回避策を組み合わせて非常事態を乗り切った。4月20日以降、首都圏など特定警戒都道府県では約1カ月、店内飲食を休止。その代わりにテークアウトに力を入れ、自社デリバリーに加え、ウーバーイーツによる宅配も巧みに活用した。ドライブスルー需要も捉え、ウイルスのまん延下に安心して食事ができるイメージをうまく消費者に植え付けたようだ。
既存店売上高は3月こそ前年同月比0.1%減ったものの、4月は6.5%、5月は15.2%、それぞれ増えた。期限切れ食肉の使用問題から復調した2015年末以降、既存店売上高が前年同月を割ったのはこの3月だけだ。好調を維持し、コロナ禍にもあらがっている。
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