欧州では都市封鎖の影響で1~3月の新車販売が大きく減った一方、電気自動車(EV)の販売が増えた。ネット販売に強いテスラが好調だったことに加え、企業が従業員に提供するリース車で電動車が主流になった。厳しい環境規制を課す欧州市場のEVシフトは時間の問題だが、コロナ禍がそれをさらに早める可能性がある。

英ロンドン中心部には多くのEVが集まる

 自動車産業の転換点になりそうなコントラストだった。欧州自動車工業会(ACEA)によると、欧州主要18カ国の2020年1~3月の新車販売台数は前年同期比27%減の276万台。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市封鎖で販売店の営業を禁止している国が多かったためだ。

 一方、電気自動車(EV)は同57%増の12万7331台。EVとプラグインハイブリッド車(PHV)を合計した電動車のシェアは8.1%に達する。

 EVが伸びた理由の一つは販売ルートだ。ネット販売に力を入れるEV専業の米テスラは他の大手メーカーより店舗閉鎖の影響が小さい。4月と5月、英国で最も売れた車が同社の中型EV「モデル3」だった。

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