新型コロナ禍の中、米カリフォルニア州にあるスタンフォード大学の社会貢献が注目を集めている。医学関連の研究情報やプロジェクトを公開、学生も自治体や市民を積極的に支援している。地域や社会とつながり、貢献しようとする姿は、米国のイノベーション力の根源と言えるだろう。

「米国の大学のトップはその場に応じて迅速に決断を下す。必要であれば朝令暮改もいとわない」。米カリフォルニア州にある名門、スタンフォード大学のアメリカンフットボール部でコーチを務める河田剛氏は、新型コロナウイルスが広がる中での同大の動きを見て、あらためてその思いを強くした。
新型コロナの感染者数が世界最多となっている米国。その中にあって、スタンフォード大の外部と積極的につながり、社会に貢献しようという試みが注目を集めている。
例えば、シリコンバレー地域に多くの病院を持つ同大の医学部は、新型コロナに関する先端の研究をしている。研究者の情報はインターネットで公開されており、その数は6月上旬の時点でおよそ60件に上る。医学以外の分野との連携もこれまで以上に進んでいるという。
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