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日立製作所が2021年4月から、社員3万3000人の約7割を週に2~3日は在宅勤務にすると発表した。全社員に光熱費などの手当を支給。押印の電子化など業務ルールの見直しを進める。NTTもグループ会社で「在宅勤務50%以上」を掲げた。生産性向上へどう仕組みを変えるか、試行錯誤が続く。

2021年4月までに準備を整える
●日立製作所が進める働き方の転換
(写真=ロイター/アフロ)

 「決して以前の状態には戻らない。できる人は週に2~3日、50%程度を在宅勤務にする」。5月26日、日立のCHRO(最高人事責任者)を務める中畑英信執行役専務は、新しい働き方についてこう述べた。

 4月の緊急事態宣言の発出後、日立は「原則在宅勤務」となった。先行して緊急事態宣言が出た7都府県では8割超、全国でも7割の社員が実施してきた。工場での生産や、銀行システムやエレベーターといった社会インフラの維持などに携わる社員以外は、基本的に在宅で対応できている。21年春入社の新卒採用活動は学生と対面せず「最終面接までウェブで実施する」(中畑氏)。新型コロナウイルスで半ば強制的に在宅勤務を拡大してみた結果、収束した後も在宅勤務を当たり前とする働き方に転換すべきだとの決断に至った。