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野村ホールディングスの奥田健太郎新CEOが就任後初めてインタビューに応じた。野村のリサーチ部門の強みを生かしたプライベート投資に注力していきたいという。しかし、新型コロナ禍の中で対面営業の強みを発揮することができず、先行きは見通せない。

4月に野村ホールディングスCEOに就任した奥田健太郎氏。米州地域トップや投資銀行部門担当を歴任してきた

 「顧客や従業員の満足度を高められる、わくわくする会社にしていきたい」。4月に野村ホールディングスグループCEO(最高経営責任者)に就いた奥田健太郎氏はトップ就任後初のインタビューでこう語った。

 野村の置かれた状況は厳しい。営業部門は顧客の高齢化による市場縮小、オンライン証券との厳しい競争にさらされている。運用ビジネスの面では、世界の国債の利回り水準が一層低下し、今までのやり方が通用しない局面になりつつある。

 2020年3月期の決算は最終利益が2169億円と、19年3月期の1004億円の赤字から大幅に改善したが、要因は主にコスト構造の見直しや、野村総合研究所(NRI)株の売却によるもの。「稼ぐ力」は取り戻されておらず、収益力の回復が課題となっている。