タイ国際航空が政府系大手航空会社として初めて、新型コロナウイルスのあおりを受けて破綻した。業績不振と放漫経営に対する批判があり、政府が救済に乗り出すことに国民の反発の声が強まった。裁判所の監督の下で再建を模索するが、その道筋は不透明だ。

<span class="fontBold">タイ国際航空の救済には多くの国民が反発した</span>(写真=AP/アフロ)
タイ国際航空の救済には多くの国民が反発した(写真=AP/アフロ)

 5月19日、タイ政府は51%の株式を保有するタイ国際航空について、破産法に基づく会社更生手続きを裁判所に申し立てることを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした旅客需要の急減に耐えられず、資金繰りに行き詰まった。政府系キャリアの破綻としては初の事例となった。

 政府出資の航空会社は、格安航空会社(LCC)など民間航空会社よりも公的支援の対象になりやすいとみられてきた。例えばシンガポール航空では、既存株主の政府系ファンドが大規模な資金調達を全面的に支えることを約束している。

 タイ航空も国に540億バーツ(約1800億円)のつなぎ融資を求め、当初は政府もこれに応じる姿勢を示していた。だが厳しい批判にさらされ、方針撤回を余儀なくされた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り798文字 / 全文1247文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

【無料ウェビナーのご案内】
ZOZO NEXT 金山CEO、
フューチャリスト尾原氏ら登壇!

次世代DX経営と若手人材創出を徹底議論

■テーマ
次世代DX経営が企業競争力を決める ~若手リーダーの創出が企業成長のカギ~

■開催概要
日時:2021年12月13日(月)~14日(火)、合計4セッション
講師:ZOZO NEXT 金山裕樹・代表取締役CEO、フューチャリスト 尾原和啓氏ほか

■パートナー
インテル

■受講料
無料、事前登録制(先着順)

>>詳細・申し込みは以下の記事をご覧ください。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00396/112600001/