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新型コロナウイルスで経営に打撃を受けている居酒屋大手のワタミが人材派遣業に乗り出した。大半の直営店の休業で自宅待機を続けてきた従業員を活用し、異業種に派遣するという。コロナ禍が続くなか、代わりとなる職場を用意して、当面の社員の収入を確保する動きが広がってきた。

ロピアに出向するワタミの船木佑哉氏。「店頭でお客様がどんな商品を手に取るかを見て、世の中のニーズを学べる」という

 ワタミは5月20日、人材派遣会社、ワタミエージェントを設立し、派遣業に進出した。店舗休業が続いてきた外食事業の社員をコロナ禍で人手不足に陥っている小売りや介護など接客経験を生かせる異業種に6月から派遣する。

 ワタミは緊急事態宣言後の4月13日に、約500ある直営店のうち約400店を休業した。4月の既存店売上高は前年同月比93%減と壊滅状態にある。宣言解除を受け5月25日に100店で時間を短縮して営業を再開したが、客足が戻るまでには相当の期間が必要とみている。