三井住友フィナンシャルグループが2020年3月期の純利益で、メガバンクのトップになった。店舗事務の効率化などコスト削減を地道に進めたことが奏功した形だ。だが、新型コロナの影響長期化は不可避。リスク資産積み増しが経営を圧迫する状況に変わりはない。

 5月中旬の三井住友フィナンシャルグループ(FG)の決算説明会。太田純社長が語ったのは、同社の純利益が三菱UFJフィナンシャル・グループを抜き、首位になったことへの感想だ。太田氏の口ぶりにはうれしさよりも、むしろ先行きの険しさがにじんでいた。

 「事業内容も戦略もカルチャーも違う。他グループとボトムライン(利益)を比べることは正直、意味がない」

 確かに決算上の数字だけを追えば、三井住友FGの2020年3⽉期連結純利益は7038億円。三菱UFJFGの5281億円を2000億円近く上回り、現⾏の3メガバンク体制になって初めて三菱UFJに“土”を付けた。昨春時点では、⼀般企業の売上⾼に当たる経常収益が2兆円多く、地力に勝る三菱UFJが優位とみられていた。

三井住友の経費率は60%台となった
●20年3月期の三井住友FGと三菱UFJFGの経営指標
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注:連結ベース、預金、貸出金は銀行単体ベース
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