新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込んだ中国。上海市では4月末から段階的に学校が再開された。休校中はテレビで授業を放送、再開後は毎日3回の検温や消毒などを徹底し、子供の教育機会を確保している。一方、日本では公立学校を中心に対応の遅れが目立つ。世界との教育格差がいっそう開きかねない。

<span class="fontBold">上海市では中学校・高校で登校が再開された</span>
上海市では中学校・高校で登校が再開された

 「長い自宅待機の後、先生や友達と教室で会えて感動した」。5月7日、上海市内の中学2年生の女子生徒は少し緊張した様子でこう語った。

 新型コロナウイルスの流行を封じ込めたとする中国。上海市では学年を区切りながら、段階的に学校が再開され始めた。まず対象となったのは高校3年生と中学3年生で、4月27日から登校が認められた。9月に新しい学年が始まる中国では、受験や卒業が夏になるため、迅速な学習再開が求められた。ついで中学と高校の2年生の登校も認められた。

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