積水ハウスが4月23日に開いた定時株主総会で、前会長の和田勇氏らによる株主提案が否決された。和田氏を含む11人の取締役候補を提案し、阿部俊則会長ら現取締役の刷新を目指したが、惨敗に終わった。顔ぶれに支持が集まらず、コロナウイルス禍の直前の好業績にも阻まれたが、会社側も完勝とは言えない。

<span class="fontBold">前会長の和田氏(左から3人目)らは現経営陣の刷新を訴えたが……</span>(写真=下:稲垣 純也)
前会長の和田氏(左から3人目)らは現経営陣の刷新を訴えたが……(写真=下:稲垣 純也)

 新旧経営陣のいさかいは長年、トップに君臨してきた和田氏が2年前の2018年2月1日付で退任し、社長だった阿部俊則氏が会長、取締役常務執行役員だった仲井嘉浩氏が社長に就任した人事に遡る。

 東京・五反田のマンション用地を巡る地面師事件に絡み、積水ハウスは55億円の損失計上を余儀なくされていた。和田氏は取締役会で事件の責任を取って退任するよう阿部氏に迫ったが、賛否同数で決議できず、逆にその場で阿部氏から和田氏解任の緊急動議が出され、辞任に追い込まれた。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り911文字 / 全文1287文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。