日系の自動車メーカーが、東南アジアの中核生産拠点であるタイで、完成車工場の稼働を次々に止めている。各国で広がる都市封鎖により部品の供給が滞っているだけでなく、需要の急減も追い打ちをかけている。経営を断念する部品工場も出始めた。コロナ後にも影響を及ぼす亀裂がサプライチェーンに生じている。

非常事態宣言下のバンコク市内は閑散としている

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、タイに集積する日系大手自動車メーカーが相次ぎ工場の稼働を止めている。4月7日までにトヨタ自動車、ホンダ、マツダ、三菱自動車、日産自動車などが現地の生産ラインの一部、あるいは工場全体で一定期間、操業を停止することを決めた。

 域内では完成車生産に必要な部品の供給が滞り始めている。東南アジアや南アジアでは各国政府が次々にロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。各地に散らばる多くの自動車関連工場が閉鎖を余儀なくされ、部品のサプライチェーンが寸断されてしまった。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り934文字 / 全文1332文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。