新型コロナウイルスの影響で経済活動が縮む中、観光業に与える影響はとりわけ大きい。東京五輪の延期に加え、東京都では3月末に外出自粛要請が出されるなど、逆風は強まるばかりだ。目の前の危機に対応しながら、将来に向けてどんな手を打つべきなのか。星野リゾートの星野佳路代表に聞いた。

新型ウイルスによる観光業へのダメージが深刻さを増しています。
旅行市場の低迷は3月の2週目くらいまでに想定したのに比べ、はるかに長い期間に及びそうだ。完全に戻るのはワクチン、治療薬ができる1年から1年半ほど先の可能性もある。まずは国内の感染拡大の収束が重要だ。ここがクリアできると国内の旅行市場は少しずつ戻る。その後、ワクチンや治療薬ができればインバウンドが戻ってくる。
稼ぎ時であるはずのゴールデンウイークが近づいています。
星野リゾートの5月の予約状況はそれほど悪くない。問題はキャンセルがどれだけ発生するか。当社の基本プランは21日前からキャンセル料が必要なケースが多く、連休に旅行に行くかどうかは4月10日ごろまでの判断になる。感染者数や東京都の自粛要請の行方によって変わってくる。
問題が長引くことを前提に、どんなことに取り組んでいますか。
この記事は会員登録で続きをご覧いただけます
残り892文字 / 全文1407文字
-
【春割】日経電子版セット2カ月無料
今すぐ会員登録(無料・有料) -
会員の方はこちら
ログイン
【春割/2カ月無料】お申し込みで
人気コラム、特集記事…すべて読み放題
ウェビナー・音声コンテンツを視聴可能
バックナンバー11年分が読み放題
この記事はシリーズ「時事深層」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?