新型コロナウイルスの感染が最初に広がった中国では、強権的な手法で封じ込めに成果を上げた。現在は海外からの「逆輸入」を阻止すべく、渡航者の隔離など水際対策の徹底に打って出ている。共産党による一党独裁の中国とは一線を画す日本。その底力が問われている。

<span class="fontBold">中国政府の対応は「逆輸入」防止に力点が移っている</span>(写真=新華社/アフロ)
中国政府の対応は「逆輸入」防止に力点が移っている(写真=新華社/アフロ)

 「検査結果は問題なく、今日には家に帰れるだろうとのこと。一安心です」。3月中旬、記者のスマホに取材先から一通のメッセージが届いた。送り主は上海に駐在する男性だ。

 この駐在員は春節(旧正月、今年は1月25日)の休暇から日本で勤務を続けてきたが、3月になって2歳の息子と妻と一緒に日本から上海に戻った。ところが、息子が検疫官の前で鼻水をすすってしまった。即座に新型コロナウイルスの検査を受けるよう要求され、結果が出るまで一家全員で指定施設となったホテルに隔離されることになってしまったのだ。

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