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セブン&アイ・ホールディングスが米国のガソリンスタンド併設型コンビニの買収を断念した。巨額買収による財務状況の悪化を懸念した冷静な判断といえるが、グループの成長戦略は袋小路に入っている。思い切った手が打てない背景には、主力の国内コンビニ事業とグループ全体の方針の摩擦がありそうだ。

井阪隆一社長はセブンイレブンの成功体験を壊せるか(写真=右:竹井 俊晴)

 セブン&アイ・ホールディングスが米石油精製会社マラソン・ペトロリアムの小売り部門「スピードウェイ」の買収を断念したことが3月5日、分かった。

 セブン&アイは、米東部や北部を中心に展開するガソリンスタンド(GS)併設型コンビニエンスストア約4000店の獲得を狙った。買収提示額は約220億ドル(約2兆4500億円)に上り、セブン&アイにとってはもちろん、米小売業においても過去最大規模の金額だ。