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前田建設工業に敵対的TOBを仕掛けられている前田道路が、阻止に向けて新たな手を打った。巨額配当で手元資金を流出させる奇策からわずか1週間、業界最大手との提携協議開始を発表した。もっとも、提携内容に具体策は乏しい。かたくなな姿勢の相手を前田建設は切り崩せるのか。

道路舗装業界のツートップが提携検討を打ち出した(写真=竹井 俊晴)

 会社の資産を減らして自分の魅力を引き下げる「焦土作戦」に続き、新たなパートナー候補を世間に紹介すれば追いすがる相手は諦めるのではないか──。

 ゼネコン準大手の前田建設工業に敵対的TOB(株式公開買い付け)を仕掛けられている道路舗装2位の前田道路は2月27日、同業首位のNIPPOと資本業務提携の協議を始めると発表した。5%程度の株式持ち合いも検討するという。500億円を超える特別配当で多くの手元資金を流出させるという奇策を打ち出してから1週間後、次の一手に出た。

 発表によれば今回の提携検討は、道路舗装用のアスファルト合材の製造拠点を共同で活用し、舗装技術などのノウハウを持ち寄って経営の効率化を図るというものだ。