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三菱UFJ銀行は、東南アジアで配車アプリを展開するグラブと資本・業務提携を締結した。出資額は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)として最大7億600万ドル(約760億円)。東南アジアの成長IT企業と連携する狙いは、銀行口座を持たない顧客と接点を広げることにある。

 「東南アジアで新しい金融サービスの在り方に収益化しながら挑戦したい」

 2月25日、国内で新型コロナウイルスの感染が拡大する中、通常の記者会見を急きょ取りやめ、電話会議方式で開かれた会見の冒頭。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の亀沢宏規副社長は、東南アジアの配車サービス大手、グラブ(シンガポール)に最大約760億円を出資する狙いについて、こう強調した。

 一般にメガバンク系のベンチャーキャピタル(VC)の年間出資額は、総額で最大500億円程度。1社に対して760億円を出資するのは異例だ。

 大型投資で目指すのは、スマホのアプリを通じて金融サービスを利用する東南アジアの顧客を取り込むことだ。