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自動車部品大手が発表した2019年4~12月期決算は軒並み減益で、通期予想の下方修正も相次ぐ。そんな中、アイシン精機が自社製品を組み合わせたシステムを開発し、地域の乗り合いバス事業に提供する。完成車メーカーからの「自立」を求められる中、新たな収益モデルを模索する動きが広がりそうだ。

 「グループ企業の決算が厳しいことは認識している。新技術への対応を緩めず、中国やインドの市場が減速し、地場企業との競合もある」。2月6日、トヨタ自動車の白柳正義執行役員は決算会見でこう説明した。その言葉通り、自動車部品大手の業績は「総崩れ」だ。

トヨタの販売台数伸びても減益に
●自動車部品大手の2020年3月期の業績見通し
出所:単位は億円、前年比は%、▲はマイナス

 デンソーは2020年3月期の純利益見通しを従来予想から320億円引き下げ、前期比12%減の2250億円とした。中国での販売減速などが響き、昨年10月に続く下方修正となった。トヨタグループ各社の予想も軒並み最終減益だ。

 それでもトヨタ系はまだましな方かもしれない。ホンダ系の中核、ケーヒンの20年3月期の最終利益は46億円と前期から71%減る見通し。販売不振が続く日産自動車系はさらに苦しく、新型コロナウイルスの影響が出てくるのもこれから。トンネルの出口は見えていない。

 そんな中、トヨタ系部品大手のアイシン精機が新たな事業を本格的に稼働させる。ナビゲーションシステムやセンサーなど自社製品を組み合わせたシステムを、地方の乗り合いサービスに提供する「チョイソコ」だ。「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の一環で、6日に群馬県明和町での展開を発表。4月からサービスを始める。