全1466文字

目標年に向けて資産配分を自動的に変えていく「TDF」と呼ばれる投資信託の残高が増えている。米国では「究極のお任せファンド」として知られており、日本でも確定拠出年金の運用商品として注目される。元本確保への意識が根強い日本でも、老後の資産形成に向けた担い手になるか。

リスク資産の割合を徐々に減少させる
●TDFの資産配分推移のイメージ

 従業員向けの年金制度として、加入者自身が運用資産の配分を決め、その結果次第で受け取る年金額が変わる企業型DC(確定拠出年金)を導入する動きが広がっている。そんな中、関心が高まっている投資信託がある。

 ターゲット・デート・ファンド(TDF)と呼ばれるものだ。20年後や30年後など、あらかじめ設定した目標の年に向けて資産配分を自動的に変えていく投信だ。日本での設定本数はまだ少ないが、投信調査会社モーニングスターによると、1月に入り、TDFの残高は1000億円を突破した。DCの総残高のうち、1%近くを占める存在となっている。