2019年に猛威を振るった風水害の被災地では、依然として屋根にかかったブルーシートが目立つ。要因は屋根職人の不足。住宅復旧の第一歩に取りかかれず、雨露すらしのげない住民も少なくない。建設技能労働者の減少や高齢化が進む中、そのしわ寄せは災害復旧の現場でも表面化している。

千葉県鋸南町の岩井袋地区では、屋根を覆うブルーシートが目立つ

 「雨が降れば雨漏りがします。強い風が吹けばその都度、主人が屋根に上って剥がれたブルーシートをかけ直さなくてはなりません。危ないから心配で心配で……」

 自宅の屋根を見上げながら、房総半島南部の千葉県鋸南町に住む女性(65)は途方に暮れた様子で話す。2019年9月の台風15号で屋根が飛び、室内は水浸しに。続く雨漏りで天井や壁紙は剥がれ落ちた。町では、全約3800世帯のうち、6割以上の家屋が被災した。

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