トヨタ自動車の追加出資を受け入れて持ち分法適用会社となり、自らもトヨタに出資するSUBARU(スバル)。インタビューに応じた中村知美社長は、現場ではトヨタに「“こんちくしょう”との思いがあった」と明かした。資本関係の強化、さらに四輪駆動など技術面の特長を生かし、「対等な関係に変えたい」と真意を語った。

(写真=中村社長:共同通信)
(写真=中村社長:共同通信)

 これまでトヨタ自動車との関係では、販売や開発の現場でお互いに「ここから先は手の内を明かさない」「敵に塩を送らないぞ」という思いがあった。

 販売店などの現場にしてみれば、トヨタはライバル。知らず知らずのうちに、心の中で垣根を作ってしまっていた。トヨタは大株主なので、上下関係ではスバルが下にならざるを得ないケースが多くなる。そのため現場に「こんちくしょう」といった思いがあったのは確かだ。

 スバルはかつて日産自動車や米ゼネラル・モーターズなどと提携をしていたが、経営不振に陥った両社がスバル株を相次ぎ売却し、2005年にトヨタがスバルに出資。今年9月にトヨタによる出資比率の17%から20%以上への引き上げ、スバルによるトヨタの株式取得も決めた。

 中村知美社長は日経ビジネスなどとのインタビューで、過去、トヨタに対して複雑な思いがあったことを明かした。

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