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旅行に占める一人旅の割合が増加傾向にある。特に目立つのが35歳以上の男性の伸びだ。未婚率の上昇が続く一方で、自分のペースで旅をするという旅行スタイルが広がっていることが背景にある。旅行会社も拡大する市場にターゲットを定め、新たな商品開発を検討する動きが出ている。

 「私は独身だけど、年齢が上がるごとに家庭を持つ友人が増えてくると予定が合わせづらいのもあって……」

 ゴールデンウイークや年末年始など年に2~3回は海外などに旅行するという東京都在住のサービス業の男性(46)は、自身の旅行のほとんどに1人で出かける理由をそう説明する。今年11月にもスキューバダイビングのライセンスを取得するためにフィリピンのセブ島を1人で旅した。「カメラが趣味なので、旅先で自由に時間を使える1人のほうが気楽でいい」と男性は笑う。

「おじさん」は一人旅が好き
●延べ宿泊旅行件数に占める一人旅の割合

 食事やレジャーなどの「ひとり行動」が増える中で、一人旅の割合も高まっている。旅行情報誌「じゃらん」の調査によると、国内旅行に占める一人旅の割合は2009年度の12.9%が、18年度に18.0%となった。男女とも各年代のうち一人旅比率が上昇する中、特に伸びが大きいのは、35~49歳の男性と、50~79歳の男性だ。35~49歳は09年度の16.7%が18年度に24.5%となり、50~79歳も14.1%が22.1%と大幅に上がった。