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造船国内1位の今治造船と同2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)が資本業務提携すると発表した。韓国や中国では巨大造船会社が誕生しており、10社以上が乱立する日本でも再編の必要性が叫ばれていた。三菱重工業とも提携している今治のJMUへの「くら替え」で業界の構図は2つの点で大きく変化しそうだ。

 「見限られた」──。11月29日、今治造船とJMUの提携の知らせを聞いた三菱重工業の幹部はこう漏らした。

 提携内容はこうだ。今治がJMUが実施する第三者割当増資を引き受け、両社はLNG(液化天然ガス)運搬船を除く商船で営業と設計の共同会社を設立する。詳細は2019年度中に締結する予定の最終契約で詰めるが、出資規模はJMUの筆頭株主、JFEホールディングスとIHIのそれぞれの持ち分(45.93%)を超えない範囲となる予定だ。

 造船業界では今年に入り中国や韓国の大手が統合するなど大型再編が続いており、日本でも再編の必要性が叫ばれていた。9月上旬、日経ビジネスの取材でJMUの千葉光太郎社長は「(業界再編の)火蓋を切る期待を持たれていることは認識している」と話していた。(参考記事:編集長インタビュー JMUの千葉光太郎社長「内なる競争は終わった」)

競合と手を組み、生き残りを図ろうとしている
●日本の造船企業の協力図