JR東日本と東急が、静岡・伊豆で2回目となるMaaSの実証実験を始める。1回目とは違ってスマホアプリは使わず、ウェブブラウザーのみで実施するという。猫も杓子(しゃくし)もアプリを開発する中、なぜやめたのか。その裏には日本版MaaSの今が映し出されている。

 アプリはやめます──。

 JR東日本と東急は12月1 日から、MaaS(マース、Mobility as a Service)の実証実験を始める。今年4~6月に続いて2回目で、今回も対象エリアは静岡・伊豆。テレビで相乗り自動車が手配できるなど大きなシステム変更を盛り込むという。そんな中、意外感を持って受け止められたのは、前回は用意した専用のスマホアプリではなく、ウェブブラウザーからサービスを使ってもらうことにした点だ。

 MaaSは航空や鉄道、バス、タクシーなど多様な交通手段をITで統合し、スムーズな移動を実現するサービスだ。移動手段の検索や予約から決済まで、事業者の壁を越えてまとめて対応できるといった使い方が想定されている。

 現在、全国各地の交通事業者や自動車会社、自治体などが連携し、相次いで実証実験に乗り出している。そのほとんどの場合、スマホでの利用を前提に専用アプリを開発している。

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