ネットで資金を集めるクラウドファンディング(CF)サイトを新商品のテストマーケティングに使う大手が増えてきた。「お金を出すか」を問う最も率直な消費者アンケートと言え、新プロジェクトの成否を見極める登竜門になりつつある。パナソニックも自らCFを立ち上げ、ドレッシングを売り始めた。大企業病を払拭する狙いも込められているようだ。

 「Panasonicの野菜ドレッシング?!」。パナソニックが11月18日に開設したCFサイト「TAMATEBA」に、電機大手らしからぬプロジェクトが登場した。福島県の工場で、ITを使って光や温度、養分を制御して野菜を育て、ドレッシングに加工して販売するという。

新商品やサービスの「受け」をクラウドファンディングで試す
●パナソニックのサイト「TAMATEBA」、下はCFの国内市場
目標額に達しなければプロジェクトが中止になるタイプと、未達でも実施するタイプ、どちらも存在する
注:国内シェアは2017年度で金額ベース。矢野経済研究所調べ

 サイトでは野菜作りについて「テレビなどの生産が中国などに移る中、国内で新しい事業を作ろう」として始まったと紹介。いきなり販売するには様々な社内部署からの抵抗があるため、CFで消費者の意見を募ることにした。1セット(4本)3300円で、計66万円の売り上げを目指す。

 CFは従来の延長線上にない新事業を生む試金石になり得る。「社内でアイデアが上がり世に問うてみたいが、大ロットで作るのはためらわれるものがここ1、2年増えている」という。有田焼で作ったアロマディフューザーも掲載済みで徐々に品目を増やす。

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