三菱重工業子会社でフォークリフトなどを手掛ける三菱ロジスネクスト(京都府長岡京市)が新製品を発表した。ニチユ三菱フォークリフトとユニキャリアが統合して発足した同社は新製品を「統合のシナジー」とアピールする。しかしその車体には「三菱」の名も「スリーダイヤ」も見当たらない。あえて三菱を外した狙いは。

<span class="fontBold">車体にはスリーダイヤも三菱という文字もない</span>
車体にはスリーダイヤも三菱という文字もない

 4社のフォークリフト会社を源流に持ち、2017年10月に発足した三菱ロジスネクスト。同社が11月12日に発売した「アレシス」は、統合後に開発を進めた初めてのフォークリフトだ。物流現場で増えつつある女性でも運転しやすいよう、熟練度に合わせて操作をカスタマイズできる。三菱ロジスネクストの御子神隆社長は「使う人のスタンダードを目指したい」と意気込む。

 しかし、赤を基調にした車体に大きく刻まれているのは「ニチユ」「NICHIYU」という文字で、「三菱ロジスネクスト」という社名や三菱グループを象徴する「スリーダイヤ」のマークも見当たらない。

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