3期連続の最終赤字になる見込みの三井E&Sホールディングスが、事業売却や撤退を含めた再生計画を発表した。機械業界ではこれまで、中核事業の抜本的な見直しに踏み切れない会社が多かった。投資家からの圧力が強まる中、三井E&Sの動きがさらなる再編の号砲となる可能性もある。

巨額損失を機に事業の大半を売却・撤退する
●三井E&Sホールディングスの再生計画案
<span class="textColTeal"> 巨額損失を機に事業の大半を売却・撤退する<br /><small>●三井E&Sホールディングスの再生計画案</small></span>
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 「生き残りをかけてグループ再生計画を一部見直し、早期にドラスティックに取り組む」。11月11日、再生計画を発表した三井E&Sの岡良一社長は記者会見でこう決意を表明した。同社は建設中のインドネシアの火力発電所の工事案件で累計約1510億円の損失を計上。2019年9月末の自己資本比率は8.4%に落ち込んでいる。

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