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ビックカメラが日本橋三越本店に出店する。三越側は品ぞろえ強化で外商の優良顧客をつなぎ留める狙いがある。テナントとしての出店だが、両社が一緒に売り場を作っていくという珍しい試みとなる。日本最古の百貨店と個性の強い家電量販店という組み合わせ。調和できるのだろうか。

日本橋三越本店に出すビックカメラの売り場のイメージ。商品を前面に出す既存店舗とは異なるものになる

 ビックカメラは11月13日、三越伊勢丹ホールディングスの旗艦店、日本橋三越本店内に「ビックカメラ日本橋三越本店」(仮称)を来年初めに開店すると発表した。子供服売り場などがあった新館6階の約1200m2に、高級家電などを中心に販売する「新しいスタイルの店舗」(ビックカメラ)を作る。豊富な品ぞろえでお買い得商品を前面に押し出す既存店とは異なり、新店は並べる製品を厳選して百貨店の雰囲気になじませるという。

 ビックカメラはかねて自社の商圏の空白地だった日本橋への出店を狙っていたが、物件が見つからなかった。そこに「リフォームをして家具を買いそろえるタイミングの顧客向けに家電のニーズが高まっている」という日本橋三越本店の思惑が一致した。積極的にビックの出店を望んだようだ。

 外商の顧客が家電を買う際、これまでは商品を決めてから担当者が仕入れていた。ビックカメラの入居により「ショールームの役割も持つ」(日本橋三越本店)ようになる。価格はビックの他店舗と同程度になるもようだ。