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ソニーとタクシー大手が出資するみんなのタクシーが、配車サービスを開始して半年が経過した。滑り出しは順調。KDDIやNTTドコモなどからの出資を受け入れ、事業拡大を急ぐ。一方でタクシー大手への配慮も垣間見える。自らが旗振り役となるかつてのソニー「らしさ」が求められる。

みんなのタクシーの西浦賢治社長(左から4人目)は旗振り役になれるか

 「新たな第一歩を踏み出せた。パートナー各社のノウハウを活用して事業の幅を広げていく」。ソニーやタクシー大手が出資し、配車アプリを手掛けるみんなのタクシー(東京・台東)。サービス開始から半年がたった11月5日に開催した事業説明会で、西浦賢治社長はこう意気込んだ。

 滑り出しは順調のようだ。今年4月に東京都内で配車アプリ「S.RIDE(エスライド)」の提供を始めた、みんなのタクシーの9月における平均利用単価は約2755円。ジャパンタクシー(東京・千代田)やディー・エヌ・エー(DeNA)の「MOV(モブ)」といったライバルがひしめく中、最後発で参入したが、「(単価は)相当高いと感じている」と西浦社長は手応えを語る。

 5日の事業説明会で打ち出したのがパートナーとの連携強化だ。KDDIとNTTドコモ、地図関連サービスのゼンリンデータコム(東京・港)、タクシー大手の帝都自動車交通(東京・中央)の4社とそれぞれ資本業務提携を発表した。