欧州中央銀行(ECB)総裁を8年間務めたマリオ・ドラギ氏。就任当初は大胆な金融緩和で欧州の債務危機を収め、大いに評価された。だが、低成長に苦しむ欧州経済の処方箋を見いだせない中での退任となった。

<span class="fontBold">ECB総裁のドラギ氏は10月末に退任</span>(写真=ロイター/アフロ)
ECB総裁のドラギ氏は10月末に退任(写真=ロイター/アフロ)

 困難で始まり、困難で終わった8年間だった。10月24日、欧州中央銀行(ECB)の記者会見場に姿を現したマリオ・ドラギ氏は、静かに壇上に上り、いつもよりやや長めの写真撮影に応じてから着席した。この日、ドラギ氏はECB総裁として、最後の理事会と記者会見に臨んだ。

 10月末の退任を前に、ドラギ氏は「決して諦めないのは、ある意味で我々(ECB)の財産の一部だ」と自らの功績を語った。だが、会見は花道で飾られるようなムードではなく、最後まで緊張感が漂った。

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