小泉進次郎環境相の国際デビューとなった、9月下旬に米ニューヨークで開かれた気候行動サミット。日本では「セクシー発言」などで話題となったが、現地ではほとんど報じられず“進次郎”旋風は吹かなかった。「毎日でもステーキを食べたい」との発言も、米国内で広がる「肉離れ」の空気とかけ離れたものとなった。

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米環境保護局長官と握手する小泉環境大臣(左)(写真=共同通信)

 米ニューヨークで開かれた「気候行動サミット」への小泉進次郎環境相の参加。38歳の若き閣僚の国際デビューに“進次郎旋風”は吹いたのか?

 答えは「ノー」。米国では報道がごくわずかだったうえ、「セクシー発言」「ステーキ発言」など日本で注目された切り口も見当たらなかった。それよりもこの地で取り上げられていたのはより本質的な内容だ。気候変動問題に興味がないといわれるドナルド・トランプ大統領の発言や、10代の若い環境活動家たちによる主張、はたまた企業や畜産農家の活動が実際に気候変動にどのような影響を及ぼしているかを示した統計データなどだ。

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