2019年のノーベル化学賞に旭化成名誉フェローの吉野彰氏が選ばれた。受賞理由はスマートフォンやEV(電気自動車)に使われる「リチウムイオン電池」の開発。素材・部品など「川上」が強い間に、「川下」でも日本に台頭してほしいと期待する。

<span class="fontBold">ノーベル化学賞受賞を喜ぶ、旭化成の吉野彰名誉フェロー</span>(写真=つのだよしお/アフロ)
ノーベル化学賞受賞を喜ぶ、旭化成の吉野彰名誉フェロー(写真=つのだよしお/アフロ)

 「日本は素材や部品などの『川上』は強いから、『川下』でも何か1つ持てれば強力な国になれる。でも、なかなかそれができない」。2019年のノーベル化学賞受賞が決まった旭化成名誉フェローの吉野彰氏が日経ビジネスのインタビューに応じ、日本の産業への期待と危機感を口にした。

 米テキサス大学のジョン・グッドイナフ教授らとの共同受賞となった吉野氏。1980年代に正極、負極、電解液、セパレーター(絶縁材)の主要4素材を組み合わせて、リチウムイオン電池の基本構成を確立したことが評価された。同電池は、何度も繰り返して使えることから、スマートフォンなどのモバイル機器やEV(電気自動車)などに欠かせない部品になった。

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