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SBIホールディングスが、ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)と金融分野での業務提携を発表。SBIを率いる北尾吉孝氏はかつて、ZHDの親会社であるソフトバンクグループの孫正義氏の「盟友」とされた。決別していた北尾氏が再接近した背景には、ネット金融のスマホ移行という業界の地殻変動がある。

業務提携を発表するSBIホールディングスの高村正人副社長(右)とZホールディングスの川辺健太郎CEO

 「インターネットの力で金融をもっと便利で身近なものにしていく」。ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)が10月10日、ネット証券最大手・SBI証券を持つSBIホールディングスと金融分野での業務提携を発表した。ZHDの川辺健太郎CEO(最高経営責任者)は顧客にシームレスな金融サービスを提供したいと話した。

 第1弾として、両社が傘下に抱える証券、銀行、外国為替証拠金(FX)取引での商品・サービスを相互活用する。例えば、Yahoo!ファイナンスに証券売買取引機能を追加して、SBI証券のページに誘導するといったことができるようになる。482万の口座数を持つSBI証券と、月間ユーザー数約1500万のYahoo!ファイナンスが連携し、日本有数の投資・資産運用プラットフォームを目指す。

 金融機関がIT(情報技術)事業者や通信事業者と組み、スマホを使った金融サービスを強化する流れは、決済のみならず資産運用にまで広がっている。野村ホールディングスとLINEが共同出資で証券会社を立ち上げたほか、カブドットコム証券にKDDIが出資するといった動きが出ている。

 そんな中で今回の提携が注目されたのは別の理由がある。