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若手起業家のカリスマ、ヘイ社長の佐藤裕介氏が考える日本を再成長させる一手は、技術による「経済の民主化」。既に2社を上場させた連続起業家で、個人や中小企業が手軽にネット販売できるサービスなどを運営する。個人でも大企業と対等にブランドを構築し、経済をけん引できる存在になれる社会の実現が必要だという。

佐藤 裕介氏
ヘイ代表取締役社長。2008年グーグルに入社。10年にフリークアウトを創業しイグニスにも取締役として参画。14年に両社を東証マザーズに上場。エンジェル投資家でもある。
(写真=陶山 勉)
佐藤さんが手掛ける「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)」などのサービスは、どれも個人事業主や中小企業を対象にしています。なぜでしょうか。

 僕が実現したいのは、「個人でできることがもっと広がる社会」です。物やサービスをゼロからつくり出すことを高尚で特別なことのように考える風潮はおかしいと思います。分業体制による本格的な大量生産が始まったのはせいぜい150年ほど前。それまでは自営業のような働き方が主流で、自分で付加価値をゼロからつくり上げていく働き方が当たり前だったはずです。

 しかし、企業が巨大化して仕事が細分化していったことで、ゼロから価値をつくり上げていく過程が個人には見えにくくなりました。自分のアウトプットが見えないと、本当に自分ができること、つまり自分の可能性が分からなくなってしまう。大企業の中では、個人の労働や努力の価値が相対的に低く見積もられている可能性もあり、ものすごくもったいない。

 これから日本の人口は減り続けていくので、1人当たりの生産性を高めていかなくてはなりません。その点からも、もっと個人や中小企業が価値を創造していける仕組みが必要だと思います。