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小泉進次郎氏の初入閣に注目が集まった11日の内閣改造・自民党役員人事。安倍晋三首相は政権の骨格を維持しつつ、「ポスト安倍」候補を要職に配置した。長期政権の総仕上げに向けた今回の人事に透ける安倍首相の本音とは。

「安定」と「挑戦」を掲げ、ポスト安倍候補や側近を入閣させた(写真=AFP/アフロ)

 「安定と挑戦の内閣だ」。全19閣僚のうち政権の骨格である麻生太郎副総理・財務相と菅義偉官房長官を除く17人を入れ替えた今回の改造人事について、安倍首相は9月11日の記者会見でこう強調した。

 今回の人事のポイントは、安倍首相の悲願である憲法改正に向け、その前提となる自民党の安定を維持するとともに、「ポスト安倍」候補を要職に配置して競い合わせる環境を整えたことだ。

 安倍首相が最も頭を悩ませたのは自民の二階俊博幹事長を交代させるか否かだった。当初は当選同期で安倍首相からの禅譲を狙う岸田文雄政調会長の起用を検討していた。与野党を巻き込んで改憲論議を進めるには保守色の薄い岸田氏を軸にしたほうがよいとの見方に加え、岸田氏をポスト安倍の有力候補に位置付けることで、敵視する石破茂元幹事長を後継レースから脱落させる狙いからだった。