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ソフトバンク傘下のヤフーが、衣料品通販サイト大手、ZOZOを買収すると発表した。ヤフーとして過去最大の4000億円を投じ、ファッション分野を強化してアマゾンジャパンや楽天に対抗する。2016年に買収した一休のような相乗効果を狙うが、親会社の意向を受けた巨額買収が奏功するかは不透明だ。

ヤフーの川邊社長(左)はZOZOとの相乗効果を強調した

 「悲願のEC(ネット通販)日本一が視野に入る」「ECの物販取扱高が爆増する」。国内ファッションEC最大手「ZOZOTOWN」を運営するZOZOの買収を発表した9月12日の記者会見。登壇したヤフーの川邊健太郎社長からは、物々しくも聞こえる言葉が次々に飛び出した。

 TOB(株式公開買い付け)で50.1%を上限に株式を買い付け、買収額は最大で4007億円。ZOZOTOWNを取り込み、30~40代の男性に偏りがちなヤフーの顧客基盤を補完する。今秋立ち上げるECサービス「PayPayモール」にもZOZOTOWNが出品する。

 ヤフーの2018年度の国内EC取扱高は約2兆3000億円で楽天、アマゾンジャパンに続く3位。楽天とは1兆円以上の差が開き、ZOZOの3000億円を加えても届かない。それでも川邊社長は「どんどん相互送客をする」と強調した。16年に買収し、3年間で関連事業規模が2倍に成長したホテル・旅館予約サイト、一休の成功が念頭にあるという。