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米アップルと米ゴールドマン・サックスは8月、共同開発したクレジットカード「Apple Card」の発行を始めた。券面にカード番号を記載しないなど、スマートフォンでの利用を前提とした新しいクレジットカードだ。クレジットカードが普及している米国で、アップルは金融大手と手を組んでさらなる顧客の新規開拓に挑む。

券面に名前以外の表示がない「Apple Card」

 米アップルと米ゴールドマン・サックスは8月上旬、共同開発したクレジットカード「Apple Card」の発行を始めた。一般申し込み開始日の同22日に筆者も申請したところ、即座に審査が終わり、カード番号が発行されてiPhoneの「Wallet」アプリ経由で利用できるようになった。

 物理的な「カード」はそれから6日後に届いた。プラスチック製の一般的なクレジットカードと異なりチタン製で、カード上には名前以外にIDを示すものがない。カード番号やCVVと呼ばれるセキュリティーコードなどはWalletアプリから参照する必要がある。

 一般的なカードでは、利用開始時に電話をするかウェブサイトにアクセスしてコードを入力する必要がある。それに対し、Apple CardではカードにiPhoneをかざすだけで利用可能になる。

 凝ったカードを発行しているが、アップルは基本的には非接触決済である「Apple Pay」で、Apple Cardを利用してもらおうと考えているようだ。物理カードでの支払いは購入金額の1%をポイントとして還元するが、Apple Payでの支払いでは2%を還元する。チタン製のカードはApple Payに対応していない店舗での支払いという補助的な役割になりそうだ。不要な人には物理カードも発行しないという。