空港の入国審査場などに顔認証システムを納入するNECは、自社の認識精度が「世界一」だと自負している。ただ監視カメラの普及が進む中国で、地元メーカーが急速に力をつけている。NECは間もなく開幕するラグビーW杯を技術の優位性を示す好機と捉え、勝負に臨む。

IDカードと顔で本人確認するNECの顔認証システム

 9月20日に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で、NECは東京スタジアムと横浜国際総合競技場の主要2会場に顔認証システムを提供する。メディア関係者1万人の入場時に顔で本人確認する。来夏の東京五輪に向けた前哨戦の位置付けだ。

 東京五輪では選手、スタッフ、ボランティアなど大会関係者30万人を対象に40以上の会場で顔認証システムを運用する予定で、規模は桁違いに大きくなる。

 両大会では関係者用の入り口に専用端末を設置する。入場時に端末でIDカードを読み取ると同時に顔を撮影し、事前に登録した顔写真と一致するかどうかをシステムで瞬時に判定する。IDカードの貸し借りや盗難によるなりすまし、IDカードの偽造による不正な入場を防ぐことができるという。NECの新野隆社長は、「ブランド作りの面で五輪の効果は大きい」と語る。

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