小型・軽量のレンズ交換式カメラとして成長してきたミラーレスカメラ市場で、ソニーの強さが際立っている。8月29日には上位機種の機能を採用した普及価格帯の製品を発表。消費者の囲い込みを急ぐ。ライバルも新商品の投入でソニーに対抗するが、市場そのものに成長鈍化の兆しが出てきたのが気がかりだ。

「フルサイズミラーレスのテクノロジーを凝縮した」。ソニーグループで映像機器事業を手掛けるソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズの田中健二シニアゼネラルマネジャーは、8月29日に発表したミラーレスカメラの新商品をこう表現した。
今回発表したのは「α6600」と「α6100」の2機種。フルサイズより一回り小さい「APS-C」サイズの画像センサーを搭載した。その分、価格も抑え、想定価格は普及機のα6100で9万円前後になる見通しだ。
とはいえ、APS-C機としては最速となるAF(自動焦点)機能や被写体の瞳に焦点を合わせ続けられる「瞳AF」など、これまでフルサイズの上位機種で搭載してきた機能を転用した。小型・軽量化だけではなく高画質にもこだわった。
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