パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が6年ぶりとなる社長交代を発表した。「ドン・キホーテ」の成長を導いた大原孝治社長の後任に9月25日付で非営業部門出身の吉田直樹専務が就く。PPIHの歴代社長を「スーパーマン」と評する吉田氏。管理型にも見える人材をトップに据える真意とは。

<span class="fontBold">社長に就く吉田専務(左)は「一つのポジションが変わるにすぎないというCEO像をつくらなければ」と話した。右は大原現社長</span>(写真:上=Rodrigo Reyes Marin/アフロ)
社長に就く吉田専務(左)は「一つのポジションが変わるにすぎないというCEO像をつくらなければ」と話した。右は大原現社長(写真:上=Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

 「世界最大市場の米国で思いきり事業に打ち込み、大輪の花を咲かせたい」。「ドン・キホーテ」などを運営するPPIHの大原孝治社長兼CEO(最高経営責任者、56)は8月21日、社長交代後の自らの役割をこう話した。9月25日の株主総会で国内のすべての役職を退き、米カリフォルニア州に本拠を移して米国法人社長職に専念する。

 2013年に社長、15年にCEO兼務となった大原氏は総合スーパーのユニー買収を19年1月に完了。1年前倒しで20年6月期目標の売上高1兆円に達した。「『権限を自らはく奪し、部下に与える』という当社の理念を粛々と実行する」のが交代の理由という。CEOを降りる際、シンガポール法人社長になった創業者、安田隆夫氏(70)の身の処し方を踏襲したとみることもできる。

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