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8月9日に東証マザーズに新規株式上場(IPO)を果たしたバイオベンチャーのステムリム。当初、1500億円規模になると見られていた株式時価総額は500億円弱にとどまった。バイオ企業のIPOが3社目となる冨田憲介会長に想定外の事態となった経緯を聞いた。

初値は公開価格を下回った。写真は冨田憲介会長兼CEO(9日、東証)

 9日の初値は公募・売り出し価格を7%下回る930円。終値も951円で時価総額は498億円となった。会社側が当初の仮条件で想定した平均発行価格で計算した時価総額(約1500億円)を下回り株価は翌週も公開価格近辺でもみあった。当初は最大二百数十億円になるとみていた資金調達も約75億円にとどまっている。

 「企業価値は2000億円ぐらいの実力があると思うが日本の投資環境とマッチしなかった」。上場後、日経ビジネスの取材に冨田氏はこう語った。