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「逃亡犯条例」を巡る香港の混乱は1989年の天安門事件を想起させる(写真=AP/アフロ)

逃亡犯条例の改正案を巡る香港の混乱が続いている。一部のデモ参加者と警察との衝突が日常茶飯事になりつつあるなど、対立は深刻さを増している。中国政府も態度を硬化させており、1989年の天安門事件の再来を不安視する声も出てきた。

 香港の混乱が続いている。中国本土への犯罪容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案への抗議デモは収まらず、一部のデモ参加者と警察との衝突が日常茶飯事になっている。8月5日にはゼネストが呼びかけられ、香港国際空港を発着する200便以上が欠航になるなど、交通機関に重大な影響が出た。

 香港政府はデモのきっかけとなった逃亡犯条例の改正を事実上断念している。だが、デモ参加者らは逃亡犯条例改正案の完全撤回などを求めて抗議を続けている。7月21日には香港北部の元朗区で白シャツを着た集団によるデモ参加者を狙ったとみられる暴行事件が発生。暴行を加えた白シャツ集団に対する警察の捜査が手ぬるいとしてデモ参加者はさらに怒りを募らせた。

 デモ参加者は、警察の暴力行為を検証する独立した調査委員会の設置を要求。さらには「真の普通選挙の実施」を求める声も出ている。香港では選挙の立候補者を限定するなどして、事実上、親中派しか政権を取れない。