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国内の自動車部品大手の2019年4~6月期の業績が軒並み低迷している。海外市場の減速と次世代技術への投資に加え、中古車への対応も新たなコスト要因に。世界の景気低迷の影響を受ける自動車産業の裾野で、生き残り競争が苛烈になりつつある。

日産の不調が部品各社を直撃(日産の主力セダン「アルティマ」)
 

 「どうしようもない状態。お先まっ暗だ」。日産自動車との取引が多い部品メーカーの関係者は頭を抱える。日産は2019年4〜6月期の連結営業利益が前年同期比98.5%減となり、コスト改善を急いでいる。その影響が日産系部品各社の業績を直撃している。

 車体の骨格部品などを手掛けるユニプレスの最終損益は前年同期比68%減の8億7200万円の黒字。サスペンション部品のヨロズは6600万円の赤字(前年同期は8億5800万円の黒字)、樹脂外装品などのファルテックは1億3600万円の赤字(同200万円の黒字)に沈んだ。

 環境が厳しいのは日産系だけではない。収益改善を目指すホンダと販売好調なトヨタ自動車の系列部品メーカーの決算も振るわない。背景の一つが、世界最大の中国市場の減速だ。

 中国の新車市場は昨年後半から前年同月比マイナスが続く。在庫調整は9月にも一服するとみられてきたが、米中貿易摩擦の激化に伴い「少なくとも12月まではかかりそう」(ゴールドマン・サックス証券の湯澤康太アナリスト)と厳しい見方が広がる。