個人向けインターネット通販に端を発したアスクルと同社の筆頭株主ヤフーとの対立が先鋭化している。アスクルの独立社外取締役がヤフーを批判する声明を出し、ヤフーは一部社外取締役の再任反対を表明した。8月2日の株主総会ではヤフーの勝利は確実だが、子会社の企業統治の在り方を巡る議論は続きそうだ。

(写真=左:ロイター/アフロ、右:アフロ)
(写真=左:ロイター/アフロ、右:アフロ)

 7月28日、アスクルの社外取締役らで構成する独立役員会は「ヤフーはアスクルの企業統治を蹂躙(じゅうりん)している」との声明を出した。アスクルの株式の45%を握る支配株主にもかかわらず、「上場会社としての統治の在り方を無視している」とヤフーを批判した。

 対立の発端は2019年1月。個人向けネット通販の「LOHACO(ロハコ)」事業の譲渡の可否について検討するよう、ヤフーから要請があったことに始まる。5月初旬の指名・報酬委員会では岩田彰一郎社長の再任についてヤフー出身の委員は異論を唱えなかったものの、6月27日にヤフーが岩田氏の退任を求めた。

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