全1390文字

英国が中国のファーウェイに対する態度を決めかねている。米国から排除の圧力があるも、容易には別れられない事情がある。英国と同社の蜜月の終わりは、双方に深い傷を与えかねない。

ファーウェイの任正非CEO(右)と話す英財務相(当時)(写真=代表撮影/AP/アフロ)

 中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の扱いを巡って英国が態度を決めかねている。米国が同社を排除する強硬姿勢を強める中、米国と同盟関係にある英国は独自の姿勢を示していた。4月下旬、英国家安全保障会議はファーウェイを通信ネットワークの中核製品から排除する一方、携帯電話の電波を通信するアンテナなど周辺製品には参入を認める方針だと報じられた。だが、その後、英国政府は沈黙したままだ。

 英国は米国と安全保障上の機密情報を共有する5カ国「ファイブアイズ」の1つだ。それでも、英国が独自の判断で一部ファーウェイ製品の利用を認める姿勢を示唆したことについて、「英国の矜持を見せつけた」と評価する声が国内から出ていた。

 実際、英国の通信事業者はこれまで通信インフラにファーウェイの機器を使っており、次世代通信規格「5G」サービスでも同社製品を使う計画だ。英BTグループ傘下で携帯最大手のEEは通信インフラの一部に中国ファーウェイの機器を使い、5月末から5Gのサービスを始めている。7月から5Gサービスを始める英ボーダフォンもファーウェイの機器を使う予定だ。